2022.7.18 林千勝、動画「日本の首相とは、米中の草刈り場の管理人。安倍の遺言とは。」

■日本の首相とは、「米中の草刈り場」の管理人。

 安倍さんは、総理をやめてから、それまでのグローバリズムにおもねる態度から踏み込んだ発言が増えていた。岸田に政権を渡したが、一方で、安倍派を立ち上げ、ナショナリズムの力を結集しようとしていた。

 総理の立場と言うのは、米中の草刈り場の管理人である、と千勝は言う。それぞれの強い命令をどうやって弱めて実現したり、ごまかしたり、高度なバランスの中で4聞いて5をやりたいようにやる。その比率は、人それぞれで難しいものになるだろうけど、安倍がやりたいことを半分実現するために49の妥協(それをグローバリズムの手下と言われる)をしてきたが、河野太郎や岸田は1もできずにグローバリストの命令に粛々と追随するだろうと言っていた。

 こうした動きを、マスコミ(グローバリストのプロパガンダ機関)は絶賛するだろうけど、本当に日本を心配する声は大きくなり、その時に、高市でなく、安倍が再登板する、あるいは再登板してほしいという期待が高まっていた。

 他方で、米国では、トランプがキングメーカーとして共和党を再編成しており、民主党支持者は、間違った判断をしたと言って共和党に鞍替えする人も増えているという。

 他方で、世界のマスコミを支配して、世界を思うように洗脳して、ロシアをつぶし、プーチンを惨殺しようとしてきたけど、思うように欧州をコントロールできていない。ロシア経済は、いうほど落ち込んでないし、経済制裁して、苦しんでいるのは欧州経済だ。欧州は、本当はロシアと和平交渉したくて仕方ないが、米国のマスメディア工作とゼレンスキーの好戦的なプロパガンダにうんざりしている。

 このままでは、拝金主義、好戦的なグローバリストの手下の米国民主党は、10月の中間選挙で惨敗すると言われている。欧州の選挙でも、グローバリストが極右と呼ぶ愛国者の人々が結集しようとして、政権が揺らいでいる。政権が倒れて、生まれそうなのは、親トランプ、親プーチンの多極主義で、愛国主義反グローバリズム勢力である。そんな時に、反グローバリズムの核の一つが暗殺という事件で消されてしまった。

 中国・習近平、をどう判断するかは難しいけれど、イランやインドのモディ首相をどう判断するか難しけれど、反米、反グローバリズムの核がしっかりと存在し続けることは重要なことである。

■安倍の遺言「日本を取り戻せ」

 安倍の遺言があるとすると何だったのか。「戦後レジームからの脱却」と言ってきたけれど、「日本を取り戻せ」ということではないか。