「全ての商売は同じスポーツ」(中田敦彦の「商売の鉄則」)

全ての商売は同じスポーツである

 それは「自分を好きになってもらう」スポーツだと。営業マンも事務の人も、自分を好きになってもらう、自分を信頼してもらう。そのために、がんばっている。芸能人も、政治家も、芸術家も、スポーツ選手も。自分を好きになってもらって、人が支持をしてくれて、自分の何かにお金を払ってもらう。あるいは、自分の会社に業界に注目し、支持してくれる。

 時々、勘違いする人がいて、自分の「ネタ」は最高だ、しかしなんでみんなこの良さがわからないんだ!自分の芸術は最高なのにみんな評価してくれない、自分はこんなに歌がうまいのに、自分はこんなに日本のことを真剣に考えているのに、と恨む人が出てくる。商品や技術に向き合ちゃう。こんな素晴らしい商品をなぜわからないんだ。政治家だったら「政策」でなく支持者に向き合わなくちゃいけない。長嶋は、野球技術以上に、見に来てくれた人に「感動するプレイ」を見てもらいたいと追及してきた。素敵な才能があるのに、ファンに、周りのサポートしてくれる人に、冷たい言動をしてしまう。応援したくても人は離れていく。技術や勝負以上に、感動させる試合を。感動させるやり取りを。猪木は、勝つのでなく、まず相手のいいところを十分に出させて、その上で自分の技を披露する。

 鶴瓶がアイドルだった勝俣に「視聴者やファンと同じかそれ以上に、周りのスタッフやであった人に好かれるようにしなさい」と言われ、一生懸命周りの人に全力で好かれようと頑張ってきた。呼ばれた時には、期待に応えて、周りを盛り上げるネタをいくつも用意してきたって。

 常連客を100人持てば、食っていける。

 会社に100人自分の支持者がいたら、出世する。好きになってもらう方法とは「相手を好きになること」100人をすごく好きになること。愛を与える。情熱をもって、自分の支持者に何かを与えたいって思うこと。この鉄則がわかっていれば、どの商売でもうまくいく。

 店を作ってから御客を集めるのは遅い!まず、客に期待してもらう。「まだ、お店はオープンしないんですか!待ってますよ。」

 うまくいっている例がジャニーズ。まずデビューしてないジュニアの子を見てもらう。あの子はまだデビューしないの?いわゆる、押し。自分が見つけて、応援して、支える。絶対的なファンになる。木村拓哉は有名だった、ジュニアの頃から。

 2番目がどの商売をするか?

 マイナーな競技だったら、レギュラーになれる。しかし、稼げない。メジャーな競技だったら、成功者になるのは難しい、しかし、お金が稼げる。

 歌が下手なのに、歌手になろうとする、説得力があるのに研究家になる、自分の得意分野をわかっているかどうか。

 今の場所は、誰に好かれる必要があるのか、つまり誰を情熱をもって愛を届けるのか。勇気と体力、狂気の心(情熱)使命。死ぬまで、支持者を喜ばせ続けることができるのか!わかっていても、ずっと実行できる人はほとんどいない。本当にやりたいことなのか。自分に嘘はついていないか。