2021.04.30 「ウィルスの相互干渉」(武田邦彦)

 病原体の相互干渉。ウィルスは、同時に感染しても発症するのは最初の物。椅子取りゲーム、早い者勝ち。

 A型にかかったらB型は発症できない。コロナにかかったらインフルエンザにかからない。インフルエンザにかかったら、ノロウィルスにかからない。(本当?信じがたいがそうらしい)

 菌は別。例えば、ウィルスで抵抗力が弱くなった時、なんでもない菌が悪さをすることがある。これを二次感染という。抗菌剤を使うが、これはウィルスには効かない。

 これを証明するデータが紹介された。毎年数千万人ものインフルエンザ患者が大流行するのに、今年度姿を消してしまった。コロナによって、インフルエンザが駆逐された、という仮説。そうだとすれば、毎年数千万人が苦しみ、1万人以上が死ぬインフルエンザがコロナによって防がれたのだ。コロナ感染者は数千万人にはるかに及ばず、死者は1年もかけてたったの数千人だ。インフルエンザに限らず、毎年多くの死者を出していた要因が全て毎年のレベルをはるかに下回って、毎年増加する日本人の死者数が、異例なくらいの数字で激減した。つまり死ぬべき人が死ななくなった。